昔懐かしい写真が出てきたので、恥ずかしながら紹介します。
京都府ビリヤード協会が主催の、昭和6年に第1回が開催された日本でもっとも古い歴史あるポケットビリヤードの試合「平安十六夜(いざよい)会」の話です。
私、優勝したんです。
36~37年前の話ですが、今振り返ってもビックリ!
京都が日本のポケットの発祥の地と言われ、当時の役員さんが、何かポケットの試合をしませんかと話し合われたのが16日の夜だったので、「平安十六夜(いざよい)会」と試合名が決められたそうで、現在も900回を超えて開催されています。
勤務先の先輩に連れられ、会社の帰り、玉を撞いて帰るのがルーティンになっていました。先輩はとても上手くていろいろ教えてくれました。3年を過ぎた頃、いつも通っていたお店で「平安十六夜(いざよい)会」が開かれる事になって、お店から出て欲しいと頼まれ、先輩はすぐOKしましたが、私はキュー(手球を撞く棒)も持っていなかったので、お店の常連さんにお借りし、賑やかし気分の参加です。
それが、1回戦、2回戦、3回戦・・と勝って、決勝に残ってしまいました。
その時です。
マスターが近づいてきて、「湯浅君!優勝したら、キュー(手球を撞く棒)をプレゼントするから頑張れ!」と励まされ、更に鼻息が荒くなりました。
決勝戦は、対戦相手からのブレイクショット(先に打つ)です。とても上手くて1番~10番まで入れられ、気づくとラストボールです。
そこまで私は一度も撞いていません。
一度も撞かず終わってしまうのかと思った瞬間、相手がラストボールを外したんです。
さあ、私の番です。
11番から15番まで残り5つを取りきらないと勝てません。
相手は余裕の顔で私のプレイを見ていました。
その時、何かしらスイッチが入った気がしました。
11番・12番・13番と無難にクリアし14番からラストボールの15番への玉出しが難しい配置でしたが、ゾーンに入っている私は怖がること無く取りきり優勝しました。
試合後、対戦相手と握手を交わしお互いを称えましたが、彼は「絶対負けると思わなかった。」と言い最後のショットを悔やんでいました。
今回の優勝は、3年間、玉を撞いた経験と運に恵まれ、最後のワンチャンスを掴んだ私に与えられたのですね。
先輩、お店のマスター、常連さんも大喜びで、その後は、焼肉までご馳走になりました。
上記の写真が、その時頂いたキュー(手球を撞く棒)と賞金、表彰状はお店に飾らせてと言われ手元にはありませんが、とても懐かしい思い出です。
※掲載の写真は試合中ではなく、後日 頂いたキューで練習している私です。写真古!それに若!(^^)