今回のJAPAN STORYでは「薔薇」について呟きたいと思います。
皆さんがよくご存じの「薔薇」とは少し違いますが「ジャパニーズ ローズ」と言われる日本最古の薔薇のお話です。
薔薇の起源は古く、約7,000万年前~約3,500万年前、白亜紀後半の恐竜が絶滅するちょっと前、3500万年前でもまだ人間が存在していない頃、チベット、中国・雲南省、ミャンマーにかけて野生の原種が多く生息している、「ロサ・シノウィルソニー」という白い小さな野バラが薔薇のルーツです。
日本のバラの記述は西暦700年代の文献「万葉集」が最古と言われていて、薔薇は荊(うらま)、そうび、しょうびと呼ばれていました。
日本はバラの自生地として世界的に知られていて、原種である野バラが多くみられる地域だったようです。
世界には約250種の原種を含め19,000種以上の薔薇の種類があり、その掛け合わせを辿っていくと、殆どが野生の原種が多く生息しているアジアから日本にかけての自生種8種類に行きつくと言うのです。
品種改良に使用された原種のうちの3種類、「ノイバラ」・「テリハノイバラ」・「ハマナス」は日本原産なのです。
「ノイバラ」はガーデンローズの主流となっている「フロリバンダ系統」の元となり、「テリハノイバラ」はつるバラ系統の土台に、「ハマナス」も多くのバラの品種改良に使われているそうです。
西洋からの美しいモダンローズも素敵ですが「薔薇・バラ」らしくないけれど、可憐な花を咲かせる日本原産の「JAPANESE ROSE」覚えておいてくださいね。