今回のJAPAN STORYは、子供の成長を祝う「七五三」を楽しみたいと思います。
「七五三」と言う行事が始まったのは400年前の江戸時代。関東地方ではじまり、明治時代に全国に広がります。千歳飴も江戸が発祥とされていますからね。
沖縄には「七五三」の風習はなくて、代わりに「十三祝」という、数え年で13歳になる年に、干支が一周したことを祝う行事があります。
「七歳までは神の子」という言葉があったほど、子どもの死亡率が高く、健康なまま大人になれる確率も低かった事もあって、無事に成長を祈る儀式になっています。
そもそも「七五三」の由来は、平安時代に行われた、3歳の「髪置き」、5歳の「袴着」、7歳の「帯解き」の儀式といわれていますが、何故「3歳・5歳・7歳」になったのか?その説には、暦が中国から伝わった時に奇数は陽、つまり縁起がいいとされたためで、「3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え替わる」という成長の節目の歳のためともいわれているそうです。
ここでも大陸の影響を受け、それを日本風にブラッシュアップしているんですね。
最後に六曜は神道や仏教と関係がないので、仏滅に「七五三」のお祝いをしても問題ないそうです。
●六曜とは
日の吉兆を判断する陰陽道の考え方で、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六種の日のこと。