
今回のJAPAN STORYは、全国各地に残る「河童伝説」の中から京都の「妖怪・河童伝説」のご紹介です。
このお話は、京都の左京区にある「志古淵神社」に伝わる「河童伝説」です。ここに祀られている水神「志古淵さん(筏乗りの名人)」と、その家族が登場します。志古淵さんが時々子供を連れて安曇川の川下りをしていました。
ある日、いつものように子供たちと筏に乗って川を下っていたところ、川合という場所で一人の子供が突然姿を消してしまいました。志古淵さんは、これは「ガワタロ-」という河童が仕業だと考えました。そこで、志古淵さんは筏を解いて川に堰を作り、下流の水を干して探してみると、川の中の大きな岩の下で、ガワタロ-が長男を抱きかかえたままうずくまっているのが見つかりました。水場を失った「ガワタロ-」は命乞いをしました。志古淵さんは今後「簑笠や脚絆をつけ、コブシの木の竿を持った筏乗りには手を出さない」という約束をさせて助けてやりました。
その後、安曇川の筏乗りは皆、志古淵さんと同じ格好で筏に乗るようになり、事故もなくなったと言います。
そこで、志古淵さんを「筏の神様」として神社に祀ったそうです。


「河童伝説」は、その土地に深く根付いた文化や信仰の一端を感じさせてくれますね。