今回の JAPAN STORYでは、朝のウォーキングルートにある「大枝山古墳群」と、古墳時代について楽しみたいと思います。
何故、古墳時代が終わったのか?
古墳時代の終焉には、文化的・社会的な変化が大きく影響を与えました。仏教の伝来とともに火葬の文化が普及し、大規模な前方後円墳のような労働集約的な墓の建設が次第に廃れました。また、大化の改新に伴い、646年に「薄葬令」が発布され、身分に応じてお墓の大きさが規定されるようになったことも、古墳時代の終わりに影響を与えました。
大枝山古墳群は、まさに古墳時代後期に築かれたことから、こうした変化の時期に位置しています。円墳が多く、横穴式石室を特徴とするこの古墳群は、ヤマト政権の影響が強まる中、桂川流域の交通要衝としての重要性もあり繁栄しました。20基以上の古墳が集まって形成された墳墓群の大きさや形状が被葬者の階級や役割を反映している点は、興味深い歴史的証拠です。
「大枝山古墳群(桂坂古墳の森)」の特別公開は、春と秋に行われるので、散策の際にその歴史的背景に思いを馳せる機会となりそうですね。