怪奇の舞台・京都
一条通りを行進する妖怪たち
京都に伝わる妖怪伝説では、鞍馬天狗(くらまてんぐ)酒呑童子(しゅてんどうじ)釣瓶落とし(つるべおとし)片輪車(かたわぐるま)等いろいろあるのですが、今回のJAPAN STORYでは京都の一条通りに残る妖怪「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)」のお話です。
皆さん京都を語るとき「洛中洛外」とお聞きになった事があると思いますが、平安時代の都は 北は一条通り、南は九条通り、東は寺町通り、西は今の天神川通りあたりを示していました。
平安京の北端にあった一条通は、洛中と洛外の境界で、鬼門のある方角から近く、伝説が数多く残ります。
人間に捨てられた古道具が、魂を得て恨みを晴らすために、妖怪・付喪神(つくもがみ)に化けて出没。鬼や狐、狼など様々な姿をし、船岡山(京都市北区)に住んで人間や家畜を襲って食べていたそうです。また、妖怪たちが深夜に一条通を行列をなして歩き、それを目撃した人は死んでしまうという百鬼夜行の伝説も語り継がれています。
この妖怪伝説を町おこしの切っ掛けにしている一条通「大将軍商店街」は「妖怪ストリート」として知られていて、大将軍八神社の例祭(天門祭)前夜、大将軍商店街では妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」が開催され、百鬼夜行が現代によみがえったかのごとく妖怪たちで賑わうのです。
毎年10月第3土曜日に行われるのですが、2023年10月は残念な事に中止で、2024年4月に向けて準備されているようです。
下記に大将軍商店街、妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」の様子がInstagramに紹介されていますので、ご覧ください。
今日は一条通り大将軍商店街をぶらっとしてきました。
お店の前に、手作りの妖怪が置いてあってとても面白いので、近くにお寄りの時にブラ歩きしてみてください。