
2022年 9月19日(月・祝) 実家の整理の最後の日です。
出てきた中に、なんだか意味ありげな「面」があります。
何やら怖そうな顔………仁王? 金剛? 何? と思うじゃないですか。
気になるので、いろいろ画像を検索すると、早稲田大学演劇博物館に所蔵されているものが、そっくりで、伎楽面「金剛」(模造)と紹介されていました。

気になってしまい、少し調べてみました。
伎楽 (ぎがく)とは、中国の呉 (ご) 西暦222年〜 280年の呉楽 (くれがく・ごがく)で、日本最初の外来楽舞。無言のパントマイムと舞で構成され、管楽器や打楽器による伴奏がつく、おおらかな歌舞喜劇的なものでした。
聖徳太子の奨励によって伎楽はその地位を高めたのですが、後の舞楽のなかに伎楽が含まれなかったのは、「厳粛な舞ではなく、滑稽卑俗なもの」は、仏教齋会 (さいえ) で上演するのに相応しいか否かの判断になったようです。
こうして歴史を紐解きながら改めて「面」を見ると、怖そうに見えていたお顔が、私には少し笑顔に見えてきました。
不思議なものです。
リフォームされる実家のお守りとして飾られるでしょう。
名前は「金ちゃん」ヨロシク!